訪日外国人増加の訳 東京オリンピックは関係ない

こんにちは、ゆうさくです。

最近、大阪に行くことが多いんですが、道頓堀とか行くと明らかにアジア系の観光客が10年前より増えている。

メディアなどでもインバウンドや爆買いという言葉がよく取り上げられるようになった。

実際下記のグラフは1964年から2016年の外国人観光客を表したグラフだけどここ数年で急激に海外からの観光客が増えているのがわかる。

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出典:訪日外国人動向 - 観光統計 - JTB総合研究所

 

 

では、なぜこんなに外国人観光客が増えたのだろうか。

 

東京オリンピック効果

たまに東京オリンピックがあるから観光客が増えたという意見も聞くが、そんな訳がない。

東京でオリンピックがあるからといって、日本に観光に行く理由には全くもってならない。

もし、そういう理由で日本に来たい外国人大勢がいるならなぜオリンピック開催の4年や3年前に来るのか。。

そういう理由で来る外国人も中にはいるかもしれないが、それはここまでインバウンドが盛り上がってる理由にならない。

2002年のW杯や1998年の長野五輪のとかの3年前から外国人観光客なんかはっきりいって増えてなかった、調べてないから知らんけど。

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ビザの緩和

はっきりいうと理由はこれが1番大きい。日本に近い東南アジアの国々のビザが緩和されて、昔に比べて断然日本に気安くなった。

2017年7月時点で、日本がビザを免除している国は68ヶ国あり

最近では2013年と2014年タイ、マレーシア、インドネシア(事前登録制)のビザが免除になり、この地域の観光客が増えた。ハラル専門店もこのあたりから増えてきた印象だ。

フィリピン、ベトナムについてもまだまだビザ免除とはいかないが、数次ビザ発給要件の大幅緩和がされた。

ちなみに爆買いで有名な中国人も2017年5月にさらにビザが緩和され、以下の要件となったようだ。

①十分な経済力を有する者向け数次ビザの導入 (訪問地要件のない新しい数次ビザの導入。)

②相当の高所得者向け数次ビザの緩和 (初回の渡航目的を観光に限定しない。航空券,宿泊先等の自己手配を可とする。)

③東北六県数次ビザ (青森県,秋田県,山形県を追加。過去3年以内の訪日歴要件を廃止。)

④中国国外居住者に対する数次ビザの導入 (相当の高所得者(90日・5年)/十分な経済力を有する者(30日・3年))

⑤クレジットカード(ゴールド)所持者の一次ビザ申請手続き簡素化

 出典:http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000110948.pdf

 

まぁ、内容はややこしそうなんで、割愛するが、とにかくこの緩和で以前よりさらに中国人が増える可能性があるということ。

どこのビジネスホテルに泊まっても必ずいる中国人が、120%いる状態になるということだ。

LCCと円安

さらに円安で日本が高い国では、なく東南アジアの中所得層にとってはちょうどいい国。中国にとっては安い国になったのも大きな原因だ。 

2012年1月には1ドル=77円ほどだったのが、2017年7月は1ドル=110円になっている。

LCCの増加も大きな一因であり、LCCの路線が東南アジア、韓国、台湾と大幅に増えた。

 

まとめ

今後、国内のインバウンド市場はさらに盛り上がり、さらに観光客が増えると予想される。特に東南アジアの国では、フィリピンやベトナムからの渡航者が増えていくだろうし、日本に旅行に行った人がSNSで 、その様子を公開すればますます日本の宣伝になり、盛り上がっていくことだろう。

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