プロボクサーの減少が止まらない
今現在、日本にボクシングの世界チャンピオンは7人(2019年2月現在)いて、井上尚弥や村田諒太のようなスターはいるもののプロボクサーの数は年々減っていっている。
プロテストの受験者数は2003年の1602人をピークに右肩下がりで2016年はついに620人になってしまったそう。
実際、新規のボクサーが増えないというのは業界にとっては大問題で、ジム経営にしても、興行面でも日本人同士の試合を組みづらくやっている。
結局、試合が組めなければ近隣のタイやフィリピンから対戦相手を呼んで来なければならず、こちらは経費もかかる上に日本人選手のようにチケットも売れないので、興行としてはかなり厳しくなってしまう。
また特にタイ人の場合、怪しい選手が多く、一発打たれただけで倒れたりと、日本にお金だけ稼ぎにきて試合は負けてさっさと終わらしてしまうという、やる気の無い選手が多い。
会員が集まらないボクシングジム
家の近所の中堅ジムも2000年代はプロ志望の練習生で溢れていたようだけど、今はガラガラでプロ志望者はなかなか入会してこないようだ。
1990年後半から2000年代はじめに畑山の活躍やガチンコファイトクラブの影響もあって、その当時はジムに毎日プロ志望者の入会があったほどだ。
その頃に比べると経営者のジムの会長達が高齢化をして、パワーが無くなってしまったのも原因であるとも言えるが、ボクシングジムの会費が今の若者にとっては高すぎて敷居が高くなっているのも1つの原因ではないかと思う。
大体のプロ加盟ボクシングジムの場合、入会金18000円に月会費が12000円。
この値段設定ではプロ志望者どころか、ジム経営するにおいて重要な一般会員(体力作り、ダイエットなど)すら入会しない。
ちまたに沢山のスポーツジムや格闘技ジムがしのぎを削っている中、プロボクシングジムの値段設定は異常に高いと思う。
正直、プロ志望ではなければこのクソ高い入会金は払いたくないし、月会費も高すぎる。
そのくせ、こんな大金を払ってジムに入会したにもかかわらず、プロやプロ志望しか相手にせず、一般練習生にはしっかり指導しないなんてジムも今は減ってきたが、昔のプロ志望者が多かった時代にはそういうジムが多かった。
少子化の影響と若者の思考の変化
プロボクサーの減少として、まず1つは少子化の影響があげられる。そもそも子供の数が少ないので若くないと出来ないボクシングをやる若者は減る。
そして個人的に思うのが、今の若者は格闘技や強くなるというようなことに昔ほど興味を持っていない気がする。
スマホの登場で情報の入手が容易になったことで、色々な情報が出てくるし、選択肢も増えてくる。その中でわざわざ辛くて金にもならないボクシングを今更選ぶとは思えない。
まとめ
JBCや各ジム会長が現状をどう思ってるか分からないが、このままならほんまに日本のボクシングは終わると思います。